アメリカ社会人留学へのステップ ⑤ビザの取得編
アメリカ留学においてビザの取得は一番の大きな壁になることは間違いないでしょう。
社会人で留学したい!海外に行きたい!と思った時に一番に思いつくのが『ワーホリ(ワークングホリデー)』ですよね
アルバイトをして生活費を稼ぎながら海外で生活する、夢のような制度です
ですが、これはどこの国でも実施しているわけではないんです!!現在日本では16ヶ国とワークングホリデー協定を結んでいます
(2019年1月現在)
・オーストラリア
・韓国
・カナダ
・フランス
・ドイツ
・イギリス
・台湾
・香港
・スペイン
見ての通りアメリカはワーキングホリデーが無いんです!!
なのでアメリカで生活したい!!となるとアメリカで就職先を見つけるか留学するかが現実的な選択肢となります。
そうなると必要になってくるのが『ビザ』です。ビザが無いとアメリカには滞在することが出来ません。もちろん観光ビザであれば簡単な申請のみで3ヶ月以内は滞在出来ますので、今回は3ヶ月以上の長期滞在希望の場合に合わせて紹介します
この『ビザ』実は今取得が簡単では無いんです!!
なぜか。それはアメリカビザを取得申請するものをみなアメリカに違法滞在をしようと思っているという考えのもと審査されるからです。
はっきり言ってしまえばアメリカにメリットをもたらす人間は歓迎したいし、デメリット(違法滞在や違法労働)をもたらす人間は入国させたくないということなんです。
海外からの違法滞在者が増えるとアメリカ人から雇用を奪う可能性があるため、外国からの不要な入国者はできるだけ入れないというスタンスなんですね。
そのため、違法に滞在を望んでいるわけではない、勉強がしたい、終わったら日本に帰ってきて働きたいという意志を伝えないといけないのです。
今回はアメリカ留学で一般的な『F-1ビザ』の取得までの流れとコツをお伝えします
『資料の準備』
まず、ビザを取得するにはいくつかの資料を用意します
⑴「I-20」と呼ばれる留学先から発行される入学許可証
→ビザの取得前に留学先の手配を終わらせなければいけません。先に入学手続きを終えて、資料が手元にある状態にしてください。
⑵有効期間が十分にあるパスポート(10年以内の古いパスポートもあれば用意)
→規定では6ヶ月以上とありますが、留学期間以上の有効期間があるものが望ましいです。また、10年以内にパスポートを更新して新しくなっている場合は古いものも用意しておいた方が良いです。
⑶証明写真1枚
→この証明写真、意外と苦労します。なぜなら規定が「5cm×5cm、6ヶ月以内に撮影、背景は白」だからです。そんなに難しいことではないような・・・と思う方多いと思いますが、実際に街にある証明写真機を探してみると『背景白』が見つからない!!!ほとんどがグレーや青なんです!ネットで調べてみると背景白の証明写真機も存在しているようですが、見つけることが出来ず私は写真館に行って撮影しました・・・
⑷SEVIS費確認書
→SEVISとはアメリカが留学生を管理するためのシステムで、アメリカ留学する際(F-1)はビザとは別にこのSEVIS費用の支払いが必要になります。ビザの取得より前に支払いを済ませて、確認書を用意します。
⑸申請書のコピー
☆まず申請書の用意をします
→DS-160という申請書をウェブ上で入力し、提出します。詳しくはアメリカ大使館のウェブページのビザ取得ページをチェックしてみてください!
この申請書かなり細かいです!家族について、職業について、友人の情報など色々と書くことがありますので、一度印刷し手書きで埋めてからウェブ上で入力することをオススメします。
→DS-160をウェブ上で提出したら、それをコピーして用意します。面接の際に持参する必要があるのでお忘れなく!
ここまでが必ず必要になる書類です。どれかがかけると面接を受けることが出来なくなりますので要注意です!
ここからは必須ではありませんが、持参することをオススメするものです!
⑹銀行口座の残高証明(英語表記)
→なぜ?と思う方もいると思いますが、アメリカで生活していくだけの十分な資金があることを証明するものになります。アメリカでは労働ビザが無いと働くことは違法になります。違法に働く人が増えるとアメリカ人から労働を奪うことに繋がるため、アメリカ側はこれを警戒しています。そのため、十分な資金があることを示す必要があります。
⑺留学目的のエッセイ
→これは面接官によっては目を通してくれない場合もありますので、100%効果があるというわけではありません。ですが、面接官側も「なぜこの人は今留学に行くのだろう」そう思いながら面接しているのです。そのため、なぜ今このタイミングでアメリカ留学をして、何を勉強したいのか、また帰ってきたら何をしたいのかを明確にエッセイにして提出します。一番のポイントは必ず帰国する意志を伝えることです。アメリカで何を学んで日本に帰ってきてから何をしたいのかを明確に書きましょう。長い文章を書く必要はありません。短く・端的に目的と将来のビジョンをまとめます!
私は社会人留学であればこれを用意しておくことを強くオススメします!面接官からすると、安定した職業があったにも関わらずそれを辞めてアメリカに行く=向こうで仕事を探して違法滞在する気なのでは、という考えになります。私も留学をしようと思ったきっかけ、何を勉強したいのか、現在の職業との関連、帰国後のビジョンをまとめてエッセイにしました。私の場合英語力に自身が無かった為翻訳会社を通してエッセイを作成しました。7000円ほどかかりましたが、ビザ取得の不安要素を少しでも消せるなら安いのでは・・・!
まとめると
⑴「I-20」と呼ばれる留学先から発行される入学許可証
⑵有効期間が十分にあるパスポート(10年以内の古いパスポートもあれば用意)
⑶証明写真1枚
⑷SEVIS費確認書
⑸申請書のコピー
⑹銀行口座の残高証明(英語表記)
⑺留学目的のエッセイ
この7つを用意してビザの面接を受けます!
『ビザ面接』
ビザの面接はウェブで申し込みを行います。東京近辺に在住の方は溜池山王駅にあるアメリカ大使館に面接へ行きます。では当日の手順について紹介します。
アクセス
溜池山王駅(14番出口)から徒歩5分の場所にアメリカ大使館はあります。地上に出ると警備員の方々が立っているので道を間違えることはないと思います。出口からは近いのですが、改札からは結構距離があるので、早めに行くことをオススメします。オフィス街なので出口までにカフェやヴィドフランスなどもあるので、少し早めに行って落ち着いてから面接に臨むのもいいかもしれません。
当日の荷物
上記に載せた必要書類は透明のクリアファイルに入れて用意しておきましょう。クリアファイルはそのまま書類とともに提出するので100均一なので綺麗なものを用意しておいた方が無難ですね。また、当日の持ち物には制限があります。
❇︎持ち込み可能なもの
・携帯電話1台(社用など複数持っている方は注意が必要です)
・手持ち可能なバック1個(25cm×25cm)
・申請書類の入っているクリアファイル
❇︎持ち込み出来ないもの
・ノートパソコンやiPad、カメラやUSBメモリなど電子機器全般
・規定サイズを超えるカバン(リュックやスーツケースなど)
・食品全般(あめやガムもNGです)
・たばこやマッチ、ライター
・はさみやナイフ(尖ったもの)
・全ての武器、凶器、火薬、爆発物
→アメリカ大使館に入る前のセキュリティーで検査されます。これらのものを持っている場合、入ることが出来ませんので、事前に駅のコインロッカーなのに預けてから向かいましょう。※私は朝10時に駅に行きましたが、コインロッカーがほぼ埋まっている状態でした。出来れば荷物を少なくして行くことをオススメします!
大使館についてからの流れ
①荷物チェック
➡︎まずセキュリティーを通ります。ここで荷物を全てチェックされます。持ち込み禁止のものがあると没収もしくは入館が出来なくなりますので注意が必要です。また、このセキュリティーは並んでいる場合が多々あるようです。私が行った時は雨も降っており並んでいませんでしたが、時間に余裕を持っていく方が良いです。
②資料のチェック
➡︎セキュリティーの建物を出て面接の受ける建物へ行きます。15mほど先の斜め前にある建物のため迷うことは無いと思います。建物に入ると書類のチェックがあります。ここで事前に用意していたクリアファイルに入った資料を提出します。その後ゲートをくぐって、いよいよ面接場へ。
③面接会場へ
➡︎面接場と言ってもガラス越しの窓口です。立って面接を受けます。まず最初に⑴と書かれた窓口に先ほどチェックを受けた資料一式を提出します。そこで番号札を渡されるので、待ちます。最初に呼ばれたら窓口にいって指紋の採取をされます。それが終わると面接の列に並びいよいよ面接になります。私が行った日は比較的空いている日で30分ほどで順番がきましたが、長いと1時間以上かかることもあるようです。本など暇つぶし道具があるといいかもしれません。
面接内容
人によって面接の質問内容は異なるようです。私の3つ前の人はかなり長く10分以上面接していましたが、私は3つ質問をされて3分ほどで終わりました。
・学校はどうやって決めましたか。
→エージェントと相談して決めました。
・留学費用は誰が払いますか。
→自分で払います。
・アメリカで働く気はありますか。
→ありません。勉強をしに行きます。
ポイントは簡潔に答えることだと思います。いらないことを言って突っ込まれると厄介になると思います。
また、冒頭にも社会人のF-1ビザの取得は大変と書きましたが、実際に落ちている人を2人見ました・・・・。私が順番待ちで座っている際に隣の女の方2人が話していて、話の内容的に片方の方が落ちてしまった様子。その時一気に緊張が増しました。また面接の順番待ちの一つ前の人も窓口で書類を返されており、落ちていました。落ちた理由は分かりませんが、2人とも20代半ばぐらいの女性でした。本当に落ちることがあると思うと油断出来ないですよね。
ちなみに以下の特徴に当てはまる方は要注意のようです。
・20代半ば〜30代
・女性
・長い間定職に就いていない
・ネイリストや美容師など技術職
・アメリカに家族・恋人がいる
・何度もアメリカを訪れたことがある
これらに当てはまる人は「アメリカに定住しようとしている、違法滞在しようとしている」と疑われる率が上がるようです。基本的に面接官はビザ取得希望者全員を「アメリカに不法滞在しようとしている」と疑って面接をしています。そんなのおかしい!とおもうかもしれませんが、実際そうなんです。そのため「アメリカ大好き!いずれ住みたい!」など言ってしまったら当然不利になります。面接官の人間のため、第一印象を良くしたりする必要はありますが、あくまで勉強をしにいくことが目的ですのでそこを一番に強くアピールすることが大切です!
服装
面接官も人間ですので、少なからず第一印象で人を判断することもあると思います。私自身よく見た目が派手だと言われる方(もちろん特にお化粧が濃いわけでも金髪なわけでもありません)なので、その部分については気をつけました!留学を希望しているわけですから、勉強に行きたい意志を伝える為に私は真面目な印象を与えるようモノトーンの洋服でアクセサリーも華奢で大人しいものをつけて挑みました!!
会場に居た他の人達の服装はみんな服装はバラバラでしたので、特に真面目な格好をしなくてはいけないという訳では無いです。スーツの人も居ましたし、ジーンズにTシャツの人も居ました。ですが、私は念には念を・・・と服装にも気をつけて行きました。
いかがでしたでしょうか
今回はアメリカ社会人留学の一番の壁になる⑤ビザの取得についてお伝えしました。
社会人のF-1ビザの取得、実際に落ちている人も存在するため怖いことは確かですので不安要素はできるだけ取り除いて面接に挑むことをオススメします!!
『社会人アメリカ留学までのステップ』
①行きたい場所を決める
②大体の行きたい期間を決める
③学校の手配
④滞在場所の手配
⑤ビザの取得
⑥飛行機のチケットの予約
⑦保険の加入
⑧日本の保険の手続き
⑨現地携帯の契約
⑩必要なもののパッキング&その他
次は⑥飛行機のチケット予約、⑦保険の加入、⑧日本の保険の手続きについてまとますので、是非見に来てください!!